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北海道 / Hokkaido

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「"絵が描きたい"と北に向かったが、1枚も完成せず」 Nさん

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Nさんは、取材時点で北海道の網走に滞在していた。
絵を描くのを目的に、今年(2006年)7月から9月までの3カ月間ロングステイする場所を、北海道に定めたのだ。

最初は、札幌にも近い小樽市などを検討したが、受け入れ体制が整った都市は少なかった。そこにJTBロングステイプラザから「網走市が受け入れに熱心なようですよ」。5月下見に行った時は、市職員がつきっきりで不動産探しを手伝ってくれた。最終的に滞在を決めたマンションは、オホーツク海に面した海岸通りにあるマンション。2LDK、60平米の広さで家賃95000円。ロングステイ用に洗濯機、布団、掃除機、料理道具は真新しいものが備え付けられていた。
「おそらく、市役所主導でそろえさせたんでしょう」

地元の人も住んでいるが、大阪や関東からNさん同様、夏の間のロングステイ組も同じマンションにいたそうだ。
会社員時代には6年間も米国に駐在し、英語が堪能なNさんなのに、なぜ国内で北海道、なのか。
「やはり、多少のなまりはあっても日本人同士。食堂のおばちゃんや、本屋の兄ちゃんとも2、3回行くと親しくなって世間話もできる。北海道は毎年夏に同僚と遊びに来ていたからね。それに海が好きだから」

奥様は仕事があるので東京に残った。単身ロングステイの寂しさも国内ならまぎらわせるという。
で、絵画・・・・・・。
「小学生のころ描くのが好きだったけれど、会社員時代はできなかった。2年ほど前から習いはじめて、今はまだデッサンに集中している段階」
とだんだん熱が入ってきた様子。

ところがなんと、網走に来て2カ月ほどたつのに、そのデッサンが「1枚も完成していなくて……」とのこと。
「家族が遊びに来るくらいはいいんですけど、友人・知人に北海道に行くといってしまったのがいけなかった。ひきもきらず、来る人をもてなしていたら絵の方に手がまわらなくなって……」

9月いっぱいで網走はいったん引き上げる。
「冬にも来て流氷を見てみたい。その後は小樽や室蘭もいいかなぁ」
ロングステイの夢は北の大地を駆けめぐる。

Nさん

1941年生まれ。商社に長年勤め、去年6月役員定年で退職したが、今も別の会社の顧問を引き受けているので月に一度は東京に戻る。絵を再開したのは「自分もやるけど、ロングステイでするのはゴルフだけ、というのも何だと思ってね」。

※記事は、2006年9月現在のもの。
 取材者の方の年齢や略歴も当時のものです。

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