

今回市内のアパルトマンに短期で滞在する。何度も訪れている街だが生活体験は初めて。16区の高級住宅街パッシーにあるアパルトマンは2LDKで、洗濯機・乾燥機など必要な設備、食器類が揃い、リクエストで炊飯器も用意してくれる。三ツ星レストランにも挑戦するつもりだが、ハワイのコンドミニアムでの経験を生かし、マルシェでは食材を選び、妻と二人での自炊も楽しみだ。荷物にはなるが、米と味噌、のり、梅干などを若干持参する。市内だけでなく、モネのジヴェルニー、シスレーのモレ・シュル・ロワンなど、印象派が活躍した舞台に鉄道を使って行くのも楽しみだ。SNCFの時刻表はインターネットで確認できる。
マルシェは多くの場所で、ほぼ毎日開かれている。マルシェ・ド・イエナはアパルトマンから地下鉄で二駅の場所にあり、土曜と火曜のみ開かれる。新鮮で豊富な食材だけでなく、日用雑貨の店もある。貝殻つきの帆立貝、生きたオマール(メスがおいしい)、氷の上に並んだ舌平目をグラム単位で計量し、締めて30 ユーロ。貝殻をはずし、はらわたも抜いてくれる。肉屋ではガラスケースに納まった小ぶりの鶉を二羽、骨付きのラム4枚、牛肉の一塊と、野菜入りのソーセージを購入(35ユーロ)。八百屋には旬のホワイト・アスパラガスが山積みしてあり、グリーン・アスパラの二倍以上ある極太ものを一束(15本位)と、チコリ、蔓で繋がった新鮮なトマト、ナス、マシュルーム、レモン、ラズベリー、イチゴなどを買って、隣の花屋へ。真っ白な大輪のシャクヤク、チューリップ、赤とオレンジ色のバラを束ねて、ようやく買い物を終了。野菜や果物など客が直接触れるのを嫌がる店もあり、買いたい品があればしっかりと指で刺したほうがよい。大きめのトートバッグが欲しい。
10枚綴りの切符カルネは10.7ユーロ。メトロは縦横に展開し判り易く便利だ。地下鉄に限らず、人ごみではスリに注意。言葉は英語で押し通すのではなく、簡単な挨拶と数の数え方など、生活に必要なフランス語は少しだけでも覚えて行くと便利。「エクセクーゼ・モア・○○○○シルヴプレ」という言い回しは、ものを買うにも、道を尋ねるのにも実に効果的だ。美術館では殆ど待たずに入場できる便利な共通入場券「カルト・ミュゼ」を、日本でもインターネットで購入できる。ルーヴルやオルセーでは行列を避け、時間を有効に使いたい。5月17日に再開したオランジュリー美術館前では、開館までの2時間、妻とフランス人のご婦人の会話が弾む。5月は寒い日や、雨の日も少なくないが、街路樹のマロニエには白やピンクの花が咲き、庭園の草花も最も美しい季節。
グループツアーでは味わうことができない手ごたえのある経験や、ロコと触れ合いも楽しんだ。メールアドレスさえ聞いておけば、帰国後すぐに写真を送って上げることもできる。きっと思い出深い旅行になることは間違いない。
